セブン&アイ・ホールディングス

セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>を注目しておきたい。ディフェンシブ銘柄の側面を持つ小売株。昨年末にかけて話題も多かった業種だが、最近は新興国への進出が目覚ましい。7&iHDは、11年12月に北京市にある大型百貨店に初めて店舗を開業。市場の関心が欧州に集中し、先行きの不透明感は払しょくされないなか、「年間を通して期待できる銘柄は、新興国への出店を強化している企業。小売業は内需株でもあり、環境が不透明でも手が伸びやすい」(準大手証券)という。7&iHDは、百貨店への出店を年5店舗のペースで増やす方針で、増える富裕層をにらんだ戦略が業績に寄与する可能性は高い。

 11年8月中間期連結業績は、営業収益が前年同期比7.9%減の2兆3572億4100万円にとどまったが、営業利益は同25.9%増の1501億8600万円と大幅増益を達成。減収も北米事業における計上方法の変更が主要因で一時的なもの。12年2月期の連結業績予想は、売上高を4兆8000億円から4兆7800億円(前期比6.6%減)に引き下げたが、営業利益は2830億円から2860億円(同17.5%増)に上方修正。利益予想の引き上げは今期3度目、下方修正された営業収益も期初計画(4兆6000億円)は上回る見通し。

[ 株式新聞ニュース/KABDAS−EXPRESS ]
提供:モーニングスター社 (2012-01-04 10:03)