小池百合子のメールマガジン『 e-コムネット 』

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工作員国賓級で迎えた日本

超セレブの夏休みだ。
超法規で入国を認められ、特別ジェット機羽田空港に降り立ち、
そのまま軽井沢に直行。
前首相の別荘でもてなしを受け、東京観光は特別ヘリの豪華版だ。
工作員でKAL機爆破事件の実行犯をこれほど歓待する国はない。
金賢姫元死刑囚の来日は異例ずくめだ。

そもそも新情報が出る可能性はなかった。とっくに聴取済みのはずだ。
ましてや工作員はセルだから、全体像を知ることはない。
拉致被害者家族の一人もワタシに「まあ、世論喚起ですかね」と語った。
それも、国民の批判が募り、かえって逆効果ではなかったか。

22日、首都高速が警備のために渋滞。ワタシもそのあおりを食った。
滞在先を提供した鳩山前首相は「国益になるなら」と了承したとか。
この人のいう「国益」とは何なのか。

今回、益を得たのは、予算増を確保した拉致問題対策室くらいだろう。
スパイ「天国」を証明した日本政府は自ら国益を損ねた。
現在の閣僚の多くはスパイ防止法の制定のアンチ勢力である。

振り返れば、1970年のよど号事件、1977年のダッカ事件など
拉致問題日本赤軍とは不可分の関係にある。
拉致被害者有本恵子さんも、よど号事件犯人の元妻が関与したとされる。
ダッカ事件では、時の福田赳夫総理が「人命は地球より重い」と
勾留中の日本赤軍等の仲間6人を超法規的に釈放。
現金600万$(16億円・当時)の軍資金つきで、世界から疑問視された。

戦前、ベーブ・ルースら大リーガーの来日に日本は沸いた。
同行の捕手モリス・バーグは試合を休場し、聖路加国際病院に入院。
入院中に、病院屋上から東京の全容をカメラで撮影したという。
この資料は後の東京大空襲において米軍の作戦立案に生かされた。

日本は「甘い」。今も、昔も。

衆議院議員 小池百合子