ロボットスーツ

[東京 27日 ロイター] - ロボットスーツ「HAL」を開発するCYBERDYNE<7779.T>は26日、羽田空港に近い神奈川県川崎市の土地を30億円で取得すると発表した。海外展開を加速させる足掛かりにするという。

土地の面積は1万5000平方メートル余り。26日の取締役会で決議され、10月に引き渡される。今のところ更地だが、今後はHALをはじめとした先進医療機器の開発を進めるための施設を建設する。本社は引き続き茨城県つくば市に置く予定。

CYBERDYNEが開発するHALは、2013年6月にEUで医療機器として認められ、同年8月にはドイツでHALを使った治療に対する公的労災保険の適用が始まった。国内でも安全性や効果を確認するための治験は終了しているが、今はまだ医療機器として認められていない。新しい土地は「海外展開を加速させることを見据えた拠点」(コーポレート部門の宇賀伸二氏)になるという。

この地区は京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区に指定されており、川崎市によると、CYBERDYNEのほか米ジョンソン・エンド・ジョンソンといった医療系の企業など10社以上が施設を建設する見込みとなっている。